菌とともに生きる 発酵暮らし

• 著者: 山田 奈美
• 出版社: 家の光協会

※家の光協会はJAの出版部門であり、宗教団体ではありません。

内容:

古民家暮らしと、発酵食品生活について、素敵な世界観を醸し出している良書。菌や細菌についてゆるりと触れるエッセイと写真を主体に、時々レシピなどが登場する、とても読みやすい内容です。発酵ライフのお手本的としてもぜひ。

内容: Forema スタッフからの書評:

著者は、東京から葉山の古民家に移住したライターさん。きっかけはやはり3.11だったといいます。

今風に言えばスローライフの紹介本ですが、著者が実践するのは日本人が古来から育んできた生活様式そのもので、そこには発酵食品が深く関わっています。高度成長期に無くしてしまったであろう「大切なもの一式」が、素敵な写真と共に紹介されており、価値観を見直すきっかけとなる一冊だと感じます。

具体的なノウハウというよりも、世界観を伝える内容が多く、そこには先人たちが経験則で積み上げてきた豆知識も散りばめられていて大変興味深い内容になっています。

この本を軽く眺めるだけでも、私たちが「何をなくしてきたのか」が感覚として理解できるはず。医療技術がこれほど進歩しているのになぜ疾患が増え続けるのか? そうした疑問の答えの多くが、ここにあるのかもしれません。