オオカミとグリーントライプの話

オオカミとグリーントライプの話

(最終更新日: )

乳酸菌や消化酵素が含まれ、獲物を仕留めたオオカミが最初に食べるとされるグリーントライプ。

ところが、アメリカでハイイロオオカミを観察しているミネソタ大学の研究プロジェクトでは、ペット関係者の定説を覆す報告が出ています。

反芻動物の第1胃と中身

グリーントライプは、鹿などの反芻動物の胃袋を指します。反芻動物特有の第1胃および、その中身がグリーントライプだとされており、海外の某有名メーカーも(特に中身を)フリーズドライで販売しています。

国内でも需要が高い

グリーントライプは、乳酸菌や消化酵素の宝庫として、国内でも熱心な愛犬家たちから需要があります。その根拠の1つとして、「オオカミが最初に食べるから」といった定説があります。

ところが..

オオカミは中身を残した

ハイイロオオカミの狩猟現場を調査したミネソタ大学の報告では、「オオカミは内容物を食べるのを避ける」と記載されています。よって、狩猟現場では、胃の内容物だけが凍った状態で見つかるのだそうです。

「byOm(バイオーム)」愛犬/愛猫の腸内細菌解析
💡 こちらの商品もチェック
「byOm(バイオーム)」愛犬/愛猫の腸内細菌解析
4.7(58件)
「byOm(バイオーム)」は、ペット犬/猫のための腸内細菌/腸内フローラ検査サービスです。最新のNGS技術と機械学習、そして世界中の文献や社内に蓄積した知...
詳しく見る →

Forema でも解析した事がある

これに先立ち、Foremaでもグリーントライプの細菌群を解析した事があります。中国地方の新鮮な冷凍品と、某海外メーカーのフリーズドライ品をそれぞれを解析しました。

結果、双方共に、「乳酸菌」はほぼ検出されませんでした。

「オオカミが最初に食べる..」

「乳酸菌が豊富..」

こうした定説は、必ずしも正解ではない事がわかります。(もちろん時と場合によって異なる可能性はあり)

栄養素はレバーなどの内臓肉がおすすめ

上記ミネソタ大学の調査では、「胃の内容物以外は全て食べた」と記載があります。ここには、レバーや肺、脳なども含まれます。室内飼育のペットがお肉から豊富な栄養素を得る場合、グリーントライプではなく、レバーやハツ、ラングといった内臓系が妥当な選択なのかもしれませんね。

関連商品

【Oral(オーラル) 乳酸菌】口腔ケアサプリ(犬用/猫用)
💡 こちらの商品もチェック
【Oral(オーラル) 乳酸菌】口腔ケアサプリ(犬用/猫用)
4.6(61件)
愛犬と愛猫のお口の健康に。複数の生きた乳酸菌をミックスした口腔サプリ 5種類の生きた乳酸菌を8,500億個/袋 以上配合 この製品は,口腔細菌研究から...
詳しく見る →
著者について

Forema Labo チーム

腸内細菌や、環境中の微生物群集の解析~研究を行っています。Forema ラボでの数千件の解析データを元に、犬猫の腸内細菌と健康の関係、腸内環境と全身の健康との関係、そして自然界や生態系の話を発信しています。

チームの詳細はこちら
ブログに戻る