オオカミとグリーントライプの話

オオカミとグリーントライプの話

乳酸菌や消化酵素が含まれ、獲物を仕留めたオオカミが最初に食べるとされるグリーントライプ。

ところが、アメリカでハイイロオオカミを観察しているミネソタ大学の研究プロジェクトでは、ペット関係者の定説を覆す報告が出ています。

反芻動物の第1胃と中身

グリーントライプは、鹿などの反芻動物の胃袋を指します。反芻動物特有の第1胃および、その中身がグリーントライプだとされており、海外の某有名メーカーも(特に中身を)フリーズドライで販売しています。

国内でも需要が高い

グリーントライプは、乳酸菌や消化酵素の宝庫として、国内でも熱心な愛犬家たちから需要があります。その根拠の1つとして、「オオカミが最初に食べるから」といった定説があります。

ところが..

オオカミは中身を残した

ハイイロオオカミの狩猟現場を調査したミネソタ大学の報告では、「オオカミは内容物を食べるのを避ける」と記載されています。よって、狩猟現場では、胃の内容物だけが凍った状態で見つかるのだそうです。

Forema でも解析した事がある

これに先立ち、Foremaでもグリーントライプの細菌群を解析した事があります。中国地方の新鮮な冷凍品と、某海外メーカーのフリーズドライ品をそれぞれを解析しました。

結果、双方共に、「乳酸菌」はほぼ検出されませんでした。

「オオカミが最初に食べる..」

「乳酸菌が豊富..」

こうした定説は、必ずしも正解ではない事がわかります。(もちろん時と場合によって異なる可能性はあり)

栄養素はレバーなどの内臓肉がおすすめ

上記ミネソタ大学の調査では、「胃の内容物以外は全て食べた」と記載があります。ここには、レバーや肺、脳なども含まれます。室内飼育のペットがお肉から豊富な栄養素を得る場合、グリーントライプではなく、レバーやハツ、ラングといった内臓系が妥当な選択なのかもしれませんね。

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