犬と猫のケストース,メリットとデメリット

犬と猫のケストース,メリットとデメリット

昨今耳にすることの増えたケストース。オリゴ糖の王様というキャッチコピーまで登場し、気になっている人もいるかもしれません。

ここではケストースについての概要と、犬や猫にとっての扱いについて解説します。

ケストースってなんだろう?

オリゴ糖の一種

ケストースは、一言で言えばオリゴ糖の一種です。オリゴ糖というキーワードは耳にすることが多いですが、実際にはフラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、など市場で広く製品化されているものだけでも10種類近く存在します。

※オリゴ糖類は少糖類という分類で、ブドウ糖などの単糖類とは構造が異なります

フラクトオリゴ糖に含まれている

ケストースは近年になって急に登場頻度が増したため新しい製品のように見えますが、従来から存在するフラクトオリゴ糖の中に含まれている成分です。

逆にいうと、フラクトオリゴ糖を摂取しておけばケストースも摂取されているという事でもあります。

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犬と猫にとって有益か? メリットとデメリット

ケストースのメリット

ケストースはフラクトオリゴ糖の一部でもあり、当然ながら整腸にとっても有効な成分です。

犬や猫にとっても、過剰な投与でもないかぎり、有害なものではありません。一方で、善玉菌だけを増やすとか、酪酸菌だけを増やすといったキャッチコピーは誤解を含む部分もあり、そのあたりは注意が必要です。

ケストースのデメリット

「オリゴ糖の王様」といったキャッチコピーを聞くと、ケストースだけとっておけばいいように感じてしまいますが、その誤認こそがデメリットと言えるかもしれません。

オリゴ糖には複数の種類があると上述しました。その種類によって影響を受ける腸内細菌の種類は微妙に異なっています。よって1種類のオリゴ糖と、複数種のオリゴ糖の併用では、後者の方が腸内多様性の向上に貢献する他、特定の細菌グループの突出を回避できるなど、大きなメリットがあります。

つまりケストース単体の盲信はデメリットと言えます。

「オリゴ糖の王様」というキーワードは、誰かが作ったキャッチコピーだという点は認識しておく必要があります。(派手なキャッチコピー全てに共通)

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善玉菌だけを増やす、は本当か?

「善玉菌だけを増やす」はミスリードかもしれない

オリゴ糖をはじめ、プレバイオティクス全般には、「善玉菌のエサになり、悪玉菌には見向きもされない」という特性があります。

ただしこれは、分かりやすく解説したフレーズのため、厳密には正確ではありません。

善玉/悪玉という概念に欠陥があるためです。

よって、善玉菌育成を盲信しすぎると、場合によっては道を誤ってしまいます。

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善玉菌/悪玉菌という概念の欠陥

悪玉菌といえば大腸菌、と想像する人も多いでしょう。が、大腸菌自体は普遍的な常在菌で、基本的に無害です。一部の病原性株の悪性度が高い、というのが実情です。

そして、大腸菌もオリゴ糖を資源として活用できる細菌の1つです。

また、炎症やIBD、行動障害にも関連する「フォカエイコラ属」や一部の「メガモナス属」は、時に犬や猫の健康に深刻な影響をもたらしますが、これらもオリゴ糖を資源にすることができる細菌たちです。そしてこの2グループは健常な腸内の常在グループであるため、いわゆる悪玉菌には該当しません。

このように、善玉/悪玉の概念自体が曖昧で、誤認の温床になりがちな点は要注意です。

上記のような背景を踏まえ、それでもオリゴ糖が有益なのは、その他諸々の有益な細菌群一式を育成し、単独グループの突出によるバランス崩壊を抑制する傾向が強いためです。

そして単体のオリゴ糖よりも、複数のオリゴ糖(※さらには複数のプレバイオティクス)を併用するほど良い結果につながる傾向があります。

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論文はメーカーとの共同研究?

今年に入ってからもケストースの有用性を示す論文が出されています。

上述のように、ケストースが有益な成分なのは間違いありません。ただしケストースが最高の成分であるかのようなキャッチコピーを出している商品もあり、完全にミスリードです。

論文の執筆/共同研究体として、メーカーや販売元が関わっている場合もありますので(※それ自体は悪いことでは無い)、そうした背景も踏まえて全体像を冷静に掴む必要があります。

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