大腸は腸粘膜のヌメヌメで保護されています。このヌメヌメはムチンと呼ばれており、強力な腸管バリアの役割を果たしています。
ムチンに住人がいる
アッカーマンシア属など
ムチンには住人がいます。よく知られているのが、「アッカーマンシア属」、そして主要な「ビフィドバクテリウム属(ビフィズス菌)」です。
両者はともに、いわゆる善玉菌として知られており、これらの減少や枯渇は様々な疾患との関連が報告されています。
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ムチンで何をしているか?
ムチンの住人たちは、ムチンを食べて(分解して)生きています。これによってムチン~腸壁の新陳代謝がスムーズに進みます。
肥満や2型糖尿病、悪性腫瘍や自閉症などでは、「アッカーマンシア属」が減少~枯渇しているという報告があります。(※ただし個人差あり。アッカーマンシア属を元々保有していない人も一定数存在)
また、パーキンソン病や炎症性腸疾患(IBD)、自閉症や認知機能の低下した人など様々な不具合において、「ビフィズス菌」が減少~枯渇しているという研究報告が多数存在します。
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物事は単純ではない
アッカーマンシア属のリスク?
とても重要なムチンの住人たち。ところが、バランスが崩れるとおかしな方向に走り始めます。
「アッカーマンシア属」はパーキンソン病の患者で過剰に増えている事が知られています。この時、逆に「ビフィズス菌」は数を減らしています。
重篤な自己免疫疾患の1つである多発性硬化症でも「アッカーマンシア属」の増加は知られています。
さらにはアルツハイマー病でも「アッカーマンシア属」の増加が報告されています。(※存在が悪なのではなく、過剰な増加が問題)
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ビフィズス菌も??
炎症性腸疾患(IBD)で減少が報告される「ビフィズス菌」ですが、一部のIBDでは逆に過剰な増加が見られるパターンがあります。
また、犬や猫においては、「ビフィズス菌」の過剰な増加と消化器トラブルが並行して見られる他、時に破壊的なバランス崩壊とともに増加している事例もあります。この時の組成は人間の重篤な自己免疫疾患である全身性エリテマトーデスと類似の特徴があり、非常に困難な状況にあります。
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バランスこそ命
上記のことからもわかるように、腸内細菌を善玉/悪玉と単純化してしまうと本質を見誤ります。これは自然界の生態系と全く同じです。
全てはつながっており、健全性は高度なバランスの上に成立しています。









