生食用のお肉の誤解

生食用のお肉の誤解

「ここのお肉は生食用ですか?」

という質問が非常に多いです。

しかしながら、国内では「生食用のお肉」というものは存在しません。

生食用のお肉という商品は存在しない

「生食用」とは、一部の事業者が独自に発言しているものですが、数年前から行政によって「生食用としての販売はしないよう」通達が出ています。つまり「生食用」としての販売は行政処分の対象となります。

一方で「生で食べてもいいですか?」と、判断をこちらに委ねてくる問い合わせも後を断ちません。食べていいかどうかは、誰かが決めるのではなく、ご自身で決めるべき事です。販売者としては「生食用のお肉はありません」という回答になってしまいます。

表面の細菌について

丁寧に処理されたお肉は清潔と考えられがちです。糞便汚染などが無いという意味では、確かに清潔と言えます。

一方で、お肉の表面の微生物DNAの解析をしたところ、300種類以上の細菌たちが検出されました。数値的には糞便と大差ありません。(属性はそれなりに異なります)

生食をしている個体の腸内からは、一般の個体と異なり、「俗にいう雑菌たち」が際立って多く検出されます。強い個体/健康個体は、これらを生態系としてまとめて取り込んでいる一方で、腸内に問題を抱えている個体の場合、生食によって特殊なバランスの崩れ方をしている例がしばしば見られます

お肉の品質も重要ですが、個体側の「受け入れる態勢」も重要なのは間違いありません。

こうした複雑な背景に対し、ご自身で判断が難しい場合は無理をしない事をおすすめします。

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