病原菌はどこからやって来る?

病原菌はどこからやって来る?

(最終更新日: )

動物病院の検査で病原性細菌の検出を知らされると、多くの飼い主さんが考えます。

「どこで拾ってきたんだろう?」

「どうやったら減らせる?」

感覚としてはおそらく正常です。ただしこの捉え方は正解ではないかもしれません。

元々保有している

例えば、動物病院で指摘されることの多い「芽胞菌:がほうきん(※)」は、腸内においては一般的な常在菌です。Foremaラボの解析現場でも、日常的に出会う存在であり、ほぼ全ての犬猫から検出されます。つまり保有そのものは問題ではなく、むしろ自然な状態とも言えます。

※芽胞菌: クロストリジウム属を中心とした、芽胞を形成する細菌の総称

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だいたいその辺にいる

では、それらは元々はどこから来たのでしょうか? 答えは、「だいたいその辺にいる」です。

例えば代表的な芽胞菌の1つである「ウェルシュ菌」は、腐敗物で多く検出されますが、土壌全般に広く存在し、風やチリに乗ってその辺をただよっている普遍的な存在です。

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なぜ増殖するのか?

コロナ禍で感染を繰り返した人、感染しにくかった人、重症化した人、無傷な人と様々に入り乱れたように、(ウイルスも細菌も)感染症は個体によって事情が大きく異なります。

つまり宿主側の問題という側面が大いにあります。

細菌感染の場合、腐敗物や汚泥など、感染源を避けることは重要ですが、防御力を高めることは同じくらい重要です。なぜなら、すでに体内に保有しているのですから。

抗生物質の矛盾

死を招く深刻な感染症から命を救う、絶大な威力を持っているのが抗生物質です。それ以外に選択肢がない状況であれば、躊躇なく使用すべきでしょう。

一方で、抗生物質を使用することで体内の生態系がバランスを崩して防御力が弱まるという現実があります。

感染症対策で使用した抗生物質で感染症リスクが高まるという矛盾、さらには自己免疫疾患のリスクにも直結しています。

それでも死ぬよりはましです。

どちらを取るか?

そういう究極の選択を迫ってくる劇薬が抗生物質の本質だと知っておく必要があるでしょう。

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著者について

Forema Labo チーム

腸内細菌や、環境中の微生物群集の解析~研究を行っています。Forema ラボでの数千件の解析データを元に、犬猫の腸内細菌と健康の関係、腸内環境と全身の健康との関係、そして自然界や生態系の話を発信しています。

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