誤解多き乳酸菌の話

誤解多き乳酸菌の話

(最終更新日: )

Foremaでは日々、乳酸菌に関する問い合わせをいただきます。大半の質問が誤解に基づいているため、定期的に情報を発信します。

「生きて腸に届きますか?」

この質問は多く頂きます。「生きて腸まで届く」という某社のキャッチコピーと、「乳酸菌は胃酸で死ぬ」という競合他社のネガティブフレーズの双方の影響があるのかもしれません。

結論を書くと、「何割かは死ぬが、いくらかは届く」です。

乳酸菌は、あらゆる細菌たちの中で最も酸性環境に強いグループの1つです。自分たちで酸を出し、周辺を酸性に傾け、病原性細菌らを抑制するほどです。当然、胃酸の突破に最も有力な勢力です。

一方で、腐ったお肉を食べると、そこにいた腐敗菌らの一式はやはり腸に届き、お腹が痛くなります。腐敗菌たちは総じて酸性に弱く、にも関わらず元気に腸内に届きます。
(かなり省略して書いています)

このように、微生物たちは私たちの心配とは関係なく、適度に腸内に到達します。この時重要なのが量です。摂取する量が多ければしっかり届きますし、少なければ到達量も減るでしょう。(腐ったお肉も1口だけならお腹が痛くなりにくい)

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「⚪︎⚪︎菌は入っていますか?」

特定の乳酸菌をプッシュする広告が出ると、それに関連する質問が多く寄せられます。

基本原則として、乳酸菌は1種類だけで生息するものではありません。また「これ1種だけ飲めば大丈夫」というものでもありません。(飲まないよりは飲んだほうが良い)

腸内細菌を細部まで解析すると、健康個体であれば30~40種類くらいの乳酸菌種が検出されます。また屋外の草花や果実から乳酸菌を培養すると、やはり複数種の乳酸菌たちが群落として検出され、さらにその周辺に乳酸菌ではない近縁種らが生息して生態系を形成している事が分かります。(それら一式がまとまって生息に有利な環境を形成する)

腸内環境は自然界と同様に深遠な生態系です。私たちはついついスーパーヒーローのような乳酸菌を求めてしまいがちですが、自然界にスーパーヒーローは存在しない事はよく肝に銘じておく必要があります。

その他、生菌と死菌を混同した質問も多いですが、長くなるため、また別の機会に言及します。

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