乳酸菌には大きく分けて2種類あります。
1つは生菌(せいきん)、もう1つは死菌(しきん)。文字通り、生きているか死んでいるかの違いです。
生菌を使用した製品
生菌を使用した製品は、基本的には「腸内で生きて活躍する」という前提の製品であり、そこをPRしながら販売されています。
生きている前提で「乳酸菌◯◯億個!!」という設計がされています(..されているはずです)。が、現実的には、常温品の場合は生菌は死んでいくため、実際の内容と表記の間に乖離ができてしまいます。
この点において、常温品の「生きた乳酸菌」は、一般消費者が想像しているものとは異なっている可能性が高いと言えます。
死菌を使用した製品
一方の死菌製品は、死骸なので「生きて腸に届く」とか「腸内に定着」といった概念はありません。「"成分として"効果がある」という前提で設計された商品と言えます。
死菌は生菌に比べて管理し易ことからも原価が安く、またカサが減るので同じ量で10倍くらい多く菌体含める事ができます。よって、生菌より1桁〜2桁も多い5000億個とか1兆個といった単位が登場します。ただし死んでいるので、腸内に新たなメンバーを入れる事にはなりません。
このように、生菌と死菌は前提や用途が異なるので、うまく使い分ける、もしくは併用していくのが正解と言えます。