食材としての脾臓(ひぞう)の話

食材としての脾臓(ひぞう)の話

脾臓は、食材としては極めてマイナーな部位です。レバーのすぐ脇に位置し、一時的に血を溜めておく役割があります。急に走って脇腹が痛くなるのは、脾臓の収縮によるものとされています。

ここでは、食材としての脾臓についてまとめてみました。手作りご飯の素材の選択肢としてもご活用ください。

栄養成分とメリット

高タンパク

脾臓は良質なタンパク質を豊富に含んでおり、筋肉の修復や成長に役立ちます。タンパク質は体の代謝や免疫機能をサポートするため、日常のエネルギー源としても貴重です。

鉄分が豊富

脾臓は特に鉄分が多く含まれています。鉄は赤血球の生成に必要で、貧血予防やエネルギー供給をサポートします。鉄分が不足しがちな人にとっては優れた食材です。

ビタミンB12

ビタミンB12は神経系や血液の健康に不可欠で、脾臓にも豊富に含まれています。このビタミンは、特に疲労感や集中力の低下を予防するのに役立つとされています。

亜鉛とセレン

脾臓には亜鉛やセレンといったミネラルも多く含まれています。亜鉛は免疫機能や肌の健康、ホルモンバランスをサポートし、セレンは抗酸化作用があり、体内の酸化ストレスを軽減します。

調理方法

脾臓は炒め物やスープ、シチューなどに利用されることが多く、煮込み料理にすると風味が和らいで食べやすくなります。(人間の料理においては香辛料を活用した調理法もおすすめです)。

脾臓はレバー同様に栄養価が高く、特に鉄分やビタミンB12が豊富なため、適量を摂取することで健康維持に役立つ食材と言えます。

脾臓を使用した料理 (人間用)

Pane con la milza (パニ カ メウサ)

シチリアの屋台料理として Pane con la milza というものが知られています。これは脾臓のサンドイッチで、炒めた脾臓をフレッシュチーズと一緒にパンで挟みます。内臓の濃い風味がチーズでうまく中和されそうですね。

Moroccan Stuffed Spleen

モロッコの伝統料理として、Moroccan Stuffed Spleen(モロッコ風脾臓詰)というものがあります。これは牛の脾臓(巨大)を開き、その中にお米や卵、ひき肉などを詰めてオーブンで焼くというもの。日本風にアレンジするのであれば、ひき肉やお米と混ぜたオーブン焼きが良さそうですね。

牛脾臓カレー

ベトナム料理で牛脾臓カレーというものがあるようです。脾臓をメインに、レバーも含め、魚醤やビネガーなども活用した、ベトナムらしいカレーです。現地のコメントとしては「暑い時に食べると最高」とのこと。

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いかがでしたか? 多少なりとも興味を持っていただけると嬉しいです。脾臓の製品は以下をご覧ください。

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