ダイエットだけじゃない! 活躍するボーンブロス
腸内の炎症を抑制する
ボーンブロスの栄養成分および腸内環境への影響を調べた、メキシコのとある獣医学部の研究があります。この時の実験では、牛の骨を8時間煮込んで作ったボーンブロスが使用され、潰瘍性大腸炎のマウスへの影響が調べられました。
結果としては、
- 組織学的損傷の減少
- 炎症性サイトカインの減少
- 抑制性サイトカインの増加
が報告されています。
炎症性サイトカインとは?
炎症性サイトカインというのは、文字通り炎症を促進させるタンパク質の一種で、増えすぎる事によって自己免疫疾患の原因ともなります。
抑制性サイトカインとは?
一方の抑制性サイトカインは、"抗"炎症性サイトカインとも呼ばれ、炎症を抑制する働きのあるタンパク質の事。この研究では、特に抑制性サイトカインが、多い物では5倍以上という飛躍的な増え方をしている事が報告されています。
必須アミノ酸を多く含有する
上記の研究では、抑制性サイトカインの増加に至った詳しいメカニズムまでは記載されていませんが、ボーンブロスの主成分がアミノ酸であり、その半数以上が必須アミノ酸であると報告しています。
また、ボーンブロスのミネラル成分について調べた別の研究では、マグネシウムやカルシウムの抽出が報告されており、かつ鉛やカドミウムといった有害な金属のリスクは最小限(1食あたり10数万分の1g程度)と報告しています。
老犬/老猫にも
ボーンブロスは水分補給や食欲増進の面からも、老犬/老猫に適した食材だと言えます。風味が大変良いため嗜好性が高く、ドライフードに加えるだけでも水分補給と栄養補助に貢献します。
人間の事例でも、要介護の高齢者の排便頻度が改善した例や、元気になり始め自分でトイレに行くようになったという実話がForema周辺でもいくつか存在します。
ボーンブロスは自宅でも作れますので、ご興味のある方は是非チャレンジを。