愛犬や愛猫用にも普及してきたたボーンブロス。Forema でも人気商品の1つです。一方で、そもそもボーンブロスって何? という人も多いのではないでしょうか?
ここでは、愛犬/愛猫にとってのボーンブロスについて、概要やメリットをお届けします。
ボーンブロスってなんだ?
ボーンブロスは、ひとことで言えば「骨のスープ」です。骨と軟骨、時に関節などを長時間煮込むことで得られる栄養豊富なスープです。
Forema では鹿と猪のを使用していますが、一般的には牛、鶏、豚など、さまざまな動物の骨を使用することができます。このスープには、ゼラチン、アミノ酸(特にグリシン)、コラーゲン、ミネラルが豊富に含まれており、人間だけでなく犬や猫にとっても多くのメリットがあります。
ボーンブロスが犬に与える3つの効果
1. 腸内環境を改善
腸内環境は健康において非常に重要な役割を果たします。腸内の生態系を構成する腸内細菌たちのバランスが崩れると、アレルギーや消化器トラブル、皮膚トラブル、自己免疫疾患などさまざまな問題を引き起こします。
ボーンブロスには、特にコラーゲン、グリシン、プロリン、グルタミンといったアミノ酸が豊富に含まれており、これらが腸の粘膜を修復し、炎症を抑える効果が期待されています。また、ボーンブロスに含まれるゼラチンは、腸内の粘膜を「接着」するように働き、腸壁の漏れを防ぐ役割を果たします(タイトジャンクションの強化)。このため、いわゆる「リーキーガット」(腸壁の透過性が増し、細菌や毒素などが腹腔や血流などに漏れていく状態)の予防に貢献すると考えられています。
※グリシンについては後述
2. 栄養吸収を促進
ボーンブロスに含まれるアミノ酸やコラーゲンは、消化器官を保護し、栄養の吸収を助ける働きがあります。特にグリシンは、腸内の粘膜を強化し、食物が効率的に消化され、必要な栄養素が体内に吸収されるのをサポートします。
3. 炎症を軽減し、免疫力をサポート
ボーンブロスは、消化器官の炎症を軽減する効果もあります。グリシンには抗炎症作用があり、胃や腸の粘膜を修復することで、体全体の免疫機能を向上させます。これにより、食物不耐性やアレルギーのリスクが減少し、犬の全体的な健康が向上します。
猫にも効果的!ボーンブロスのメリット
1. 水分補給のサポート
猫は通常、水分をあまり摂らない傾向があり、これが健康問題につながることがあります。ボーンブロスは水分が豊富で、猫が自然に水分を摂取できる優れた方法と言えます。また、体が弱ったり食欲が低下している猫にも適しており、胃腸にも優しく、体力回復に役立ちます。(※弱っている時はごく少量からの導入が安全)
2. 消化器官の保護
猫の消化器官も非常にデリケートです。ボーンブロスに含まれるゼラチンは、消化器官の粘膜を保護し、消化不良や腸の問題を予防します。また、アミノ酸やミネラルが豊富で、消化と栄養吸収を促進する働きもあります。
3. 関節の健康をサポート
ボーンブロスに含まれるコラーゲンやグルコサミン、ヒアルロン酸などは、関節の健康にも貢献します。これらの成分は、特に高齢の猫や犬において、関節痛のケアにつながり、運動能力を向上させる助けとなります。
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ボーンブロスの与え方と注意点
ボーンブロスは、基本的には骨を煮るだけです。一方で、さまざまなものを加えてアレンジしたい人もいるかもしれません。その場合であっても、人間用のようにさまざまなものを加えるのではなく、シンプルなレシピで作成することが重要です。
当然ながら玉ねぎなどペットに有害な食材は避け、また骨が完全に煮込まれていることを確認してください。
初めての場合は少量から始め、愛犬/愛猫がどのように反応するかを観察しながら量を調節してみてください。
※腸内環境が乱れている子ほど、ボーンブロスで下痢をする傾向があります。ボーンブロスが問題なのではなく、むしろ整腸が必要な状況という可能性が考えられます。(これはオリゴ糖などのプレバイオティクスでも同様)
重要成分,グリシンとは?
グリシンは必須アミノ酸の一種であり、体内で多くの重要な役割を果たしています。体内で自然に合成されるため、通常であればわざわざ食物から摂取する必要はありません。一方で、加齢をはじめ何らかの事情で衰えている状況などでは補充が有益と考えられています。
グリシンの主な機能と効果
コラーゲンの生成
グリシンはコラーゲンの構成成分であり、皮膚、軟骨、骨、腱などの結合組織を維持する役割を担っています。これにより、関節の健康をサポートし、老化による関節痛や筋骨格系の問題を防ぐ効果が期待されます。
抗炎症作用
グリシンは抗炎症作用を持ち、特に消化器系の炎症を軽減する効果が注目されています。胃や腸の粘膜を保護する働きがあり、「リーキーガット」などの消化器疾患に対して有効であることが報告されています。
睡眠の質の改善
グリシンは神経伝達物質としても働き、リラックス効果があることから、睡眠の質を改善する助けになるとされています。グリシンを摂取すると、体温を下げ、深い睡眠に入りやすくなるという研究結果もあります。
デトックスと肝機能のサポート
グリシンは肝臓での解毒作用をサポートし、有害物質を体外に排出する手助けをします。肝機能の向上により、体全体の健康を維持することができます。
食物からの摂取源
グリシンは肉類や魚介類、ゼラチンなどに多く含まれています。随や軟骨を多く含むボーンブロスには特に豊富に含まれており、腸内の健康や栄養吸収を助ける効果があります。
このように、ボーンブロスはさまざまなメリットがあります。機会があればぜひ導入してみてください。