犬と猫の腸内細菌,そしてミルクオリゴ糖の話

犬と猫の腸内細菌,そしてミルクオリゴ糖の話

誰もがご存知であろうオリゴ糖。あまりに日常的に耳にするため、なんとなく平凡なイメージを持つ方も多いかもしれません。

が、オリゴ糖類は、腸内細菌ケアにおいては絶大な威力を発揮します。

今回は、オリゴ糖の中でも有益ながら、あまり注目されることの多くないミルクオリゴ糖(ラクチュロース)について深堀りします。

牛乳から生まれた??

ミルクオリゴ等は、文字通り牛乳に含まれる乳糖が原材料です。

そう聞くと牛乳アレルギーの人はハッとするかもしれません。が、ミルクオリゴ等はあくまで乳糖が原材料であり、牛乳アレルギーには直接影響を与えません(※)。

カゼインやホエイタンパク質は含まれていません

また、乳糖を分解して製造されるため、乳糖不耐症の場合も安心です。(ただし牛乳にリスクのある子はごく少量から試すことをおすすめします) 

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ミルクオリゴ糖の恩恵

ミルクオリゴ糖は、他のオリゴ糖同様に整腸全般で活躍しますが、特筆スべき点をピックアップします。

肝性脳症の軽減

ミルクオリゴ糖は肝性脳症の軽減の報告があります。また腎臓トラブルの軽減にも効果が期待されており、ただの「腸活サプリ」の枠を超えた底力があります。

ただし、上記の疾患は、腸内トラブルから派生していることが大半のため、突き詰めていくと「整腸による改善」という点に行き着きます。

肝性脳症:肝臓トラブルによって脳の機能が低下する病態。肝臓昨日の低下によってアンモニアなどの有害物質が脳に達する事で、神経機能を妨げます。症状は混乱、倦怠感、行動異常などがあり、重症化すると昏睡状態になることも。

デスルフォビブリオ属の抑制

硫酸塩還元菌の一種で、有毒な硫化水素を産生する「デスルフォビブリオ属(Desulfovibrio)」は、腸内細菌の中でも抑制が難しいものの1つです。

ミルクオリゴ糖は「デスルフォビブリオ属」の抑制の報告があり、他のオリゴ糖と組み合わせることで、より強固に整腸に貢献してくれる存在です。Foremaの社内検証においても腸内の「デスルフォビブリオ属」の抑制が再現できています。

「デスルフォビブリオ属」は悪性腫瘍や自閉症にも関与している重要な細菌で、保有している場合は適度にコントロールしてあげることが望ましいと言えます。

>> 関連商品:デスルフォビブリオ属にも有効「腸内免疫プロテオ」

複数の組み合わせが有益

オリゴ糖に限った話では無いのですが、整腸成分は、得意不得意があるため、複数を組み合わせることで、幅広い腸内細菌たちをカバーすることができます。

たとえ有益な成分であっても、1種類だけを多く摂取するとバランスがおかしくなる可能性もあるため、複数の食物繊維/複数のプレバイオティクスをうまく併用していくのがより良い選択と言えるでしょう。

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