日々、数多くご相談を頂く中で、「今使用しているサプリはこれです」「なかなか良くなりません」というお話を頂くことが多々あります。
これはどういう状況なのでしょうか?
サプリが効かない背景
どうもサプリが効いていない。よくある話ですね。これには2パターンあります。
大まかに分けると
- サプリが粗悪である
- 用途を勘違いしている
です。
粗悪品は論外とし、ここでは「用途を勘違いしている」点について触れたいと思います。
乳酸菌の用途について
まずは乳酸菌の用途について触れておきます。
まず、世で言う「乳酸菌サプリ」には大きく3つの区分があります。
- 生きた乳酸菌(生菌)
- 死んだ乳酸菌(死菌)
- 成分のみ(乳酸菌生産物質)
これらは当然、それぞれ意味合いが異なります。非常に長くなるので詳細は割愛しますが、ざっくり書くと下記の通りです。
乳酸菌の違い
生菌:
生菌は病原性細菌抑制のため、生きた兵士を送り込むイメージです。兵士たちは戦うだけでなく、腸内で環境保全活動にも勤しみます。
死菌:
乳酸菌の死骸は、(種類にもよりますが)それだけで腸内に好影響を及ぼすことが多く、また別の有益な仲間たちのエサとなり増殖に貢献します。
乳酸菌生産物質:
成分だけなので根本改善は難しい傾向があります。一方で、応急処置として活躍する可能性があり、有益な補助成分と言えます。
基本的に用途が異なります。これらを混同すると、本来の趣旨とは違った使用となり、効果が十分発揮できなくなる可能性があります。
生きた乳酸菌と勘違いする
昨今多いのは、乳酸菌生産物質を生きた乳酸菌と混同して理解しているような事例です。見れば、勘違いを誘発するような製品が非常に多く、一般消費者の方が混同するのは必然の状況なのかも知れません。
が、乳酸菌生産物質は、それ自体を主力として扱うには力不足な傾向があり、あくまで有益な補助成分とするのが最良という事例が少なくありません。
こうした混同が起こる背景として、販売者も深く理解していないという実情があります。
買う方としてもたまったものではありません。
新たな商品を購入する場合、価格やキャッチコピーだけでなく、会社概要や成り立ち、その背景にある理念や世界観を理解した上でご購入頂く事を強くおすすめします。