ヤクシカのお肉 入荷しました(ペット用)

ヤクシカのお肉 入荷しました(ペット用)

鹿児島の屋久島から鹿肉が入荷しています。

主には定期便用途ですが、リクエストがあれば鹿肉切り落とし(250g/500g)にて個別に対応します。

さて、あまり知られていませんが、ヤクシカの繁殖による原生林の食害はかなり深刻です。屋久島における鹿の生息密度は日本でトップ。島という閉鎖環境のため、増えてしまうと高密度に生息/繁殖してしまいます。よって観光資源の原生林の荒廃も進むという現実があります。

ところが、最近になって急に鹿が減り始めています。研究者によると、それは駆除によるものではなくピークを迎えた後の自然減のようです。

おそらくは餌の不足やストレスなどによる出生率の低下や生存率の低下、中には疫病もあるのかもしれません。

自然界による調整力の一環と言えます。

ただ、これが本土でも起こるかというと、おそらくは起こりません。屋久島は、最後の氷河期が終わり島として孤立して以降、頂点捕食者のオオカミがおらず(※)、その中で何千年もかけて生態系が構築されてきた背景があるため、その前提で繁殖と淘汰のサイクルが洗練されているからです。(※ヒトが頂点捕食者で、土器時代の遺跡からは捕食の形跡が出土)

一方の本土では長点捕食者のオオカミが絶滅してまだまだ100年ほど。鹿を自然減させるほどの仕組み/生態がまだ山林には備わっていない可能性があります(事実その気配は今の所見えない)。

その仕組みというのは、餌となる植物側の防御力向上や、弱った鹿に蔓延してとどめを指す細菌やウイルスなど。これらが何千年かかけて整っていくと、自然による適切な淘汰が機能し始めるはずです。

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