各社から多くの種類が販売されているプレーンヨーグルト。その良し悪しはどう判断すればいいのでしょうか?
Forema ラボで複数製品の細菌を解析してみました。
結果は...
商品によって、含まれる乳酸菌の種数に大きな開きがありました。
メーカー各社のヨーグルトに含まれる細菌たち
そもそもヨーグルトとは??
ヨーグルトには、実はちゃんとした定義があります、
国際規格におけるヨーグルトは
- サーモフィルス菌(Streptococcus thermophilus)
- ブルガリクス菌(Lactobacillus delbrueckii. subsp. bulgaricus)
の2種類の乳酸菌で発酵させたもの、と定められています。国内メーカーも概ねこれに沿って製造しているようです。
違いはこの次から。
メーカーごとの乳酸菌の違い
敏感な内容のため、メーカー名は記載できませんが、特徴的だったものを以下に記載します。
- A社の製品は、上記2種類の乳酸菌を中心に 20種類ほどの乳酸菌群が検出されました
- B社の製品は、上記2種類の乳酸菌を中心に10種類ほど
- C社の製品は、上記2種類の乳酸菌のみ
この他にも「すごそうな名前」の製品などを調べましたが、「すごそうな名前」だから乳酸菌の種類が多い、というわけではありませんでした。
※尚、乳酸菌の"数量"は1mlに1000万個以上という規格が定められています。1000億ではなく1000万です。
プロバイオティクスとしてのヨーグルト
普段の生活の中に乳酸菌を取り入れる程度であれば、ヨーグルトの種類をシビアに選別する必要はないかもしれません。
一方、自己免疫疾患などの健康課題を腸内から改善しようと考えた時、ヨーグルトは貴重なプロバイオティクスです。
上記の例で言えば、A社の製品を選んだほうが良いでしょう。
「ヨーグルトを食べていても乳酸菌が増えない..」
と嘆いている人は、1種類ではなく、複数のヨーグルトをローテーションさせることで、今よりも摂取の幅が広がりますので、是非試してみて下さい。
乳酸菌がもっと欲しい場合は..?
ヨーグルトだけでは満足できない方へ。
Foremaで自家製の「ぬか漬け」を育成したところ、50種類近い乳酸菌群が常駐するスーパーフードに仕上がりました。(無農薬の米ぬか使用)
同じく自家製の「ザワークラウト」を育成したところ、やはり40種類以上の乳酸菌群が常駐する上質のプロバイオティクスとなっています。
両者は当然別々の生態系で、メンバーも比率も微妙に異なっているため、双方を摂取することにより、ヨーグルトを遥かに凌駕する微生物群の導入が可能になります。
自家製は手間もかかりますが、やる価値は十分にあります。お時間がある方はぜひ、チャレンジしてみてくださいね。