老犬の滋養強壮のため、また肉食性の強い猫ちゃん用途で多くのニーズのある鹿の赤身肉(ブロック)が再入荷しました。
今回のロットは上質なモモ肉。小型犬にも嬉しい100gパックでの入荷です。(毎回必ずモモ肉というわけではありません)
https://www.fore-ma.com/products/255
鹿のモモ肉について
鹿肉と言えば背ロース、そしてヒレ、その次にモモというランクづけである事が多いです。これは柔らかいかどうかといったシェフ目線だったり、希少性(とれる量)も関係しているかもしれません。
一方で、実用目線で捉えると、モモ肉は十分美味しいのに比較的価格が抑えられているのが嬉しいところ。そして何より、イミダペプチドのひとつ、バレニンが含まれている点は無視できません。
疲労回復の鍵!? バレニンとは何か
時に何千キロもの長距離を羽ばたき続ける渡鳥たち。かれらの筋肉を支える成分として発見されたのがバレニン。イミダペプチドというアミノ酸結合体の一つです。
バレニンは筋肉にとっての疲労回復成分であり、これによって長時間の運動が可能になっているのだとか。最初に渡鳥で発見されたバレニンは、マグロなどの長距離回遊魚、そして同じく長距離移動をするクジラからも発見(※)されました(※21世紀に入ってからの発見。だから鯨を食べましょうという意味ではない)。
そして2010年代後半になって、鹿のモモ肉からも発見されて小さな話題となりました。なぜ長距離移動の疲労回復成分が鹿のモモから発見されるのでしょうか?
おそらくはオオカミです。
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捕食者と非捕食者の進化、そしてバレニン
オオカミは瞬発力では鹿に負けてしまうため、チームプレーで鹿を追い詰めます。瞬発力と躍動力で狼を引き離す鹿たちはやすやすと逃げおおせるわけですが、オオカミも簡単には諦めません。北米などの広大な地域では、時に数日もかけて鹿を追い詰め捕食していきます。(オオカミたちは精神的な圧をかけ、それに屈した個体が捕食される)
鹿を捕食するために持久力と社会性(チームプレー)を身につけたオオカミたちと、オオカミから長距離逃げ続けるためにモモ肉に疲労回復成分を獲得した鹿たち。
生態系における適者生存の繰り返しの産物として登場した鹿モモのバレニンを、無駄にすることなく愛犬、愛猫の滋養強壮にご活用ください!
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